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こちらは、立起を表明した時の思いです。いつまでもその時の感覚を忘れないこと、たまにどのように変化したのかを判断する為に手を加えておりません。ご理解の程よろしくお願い致します。

私の考える議員像とは地域の実情を道へ伝え、道からの情報をいち早く地域にわかりやすく伝えることではないかと思っています。それは全道一律な行政の執行ではなく、この日高の実情にあった、きめの細かい行政であるべきと考えるからです。また、情報をいち早く地域住民に知らせることの目的は、これまで多くの斜陽産業が、時代の変化に自己改革が間に合わなかった、あるいはその判断が誤ったからではないかと私は考え、それをなくす為、あるいは正しい判断を促す為に、さまざまな情報をわかりやすく伝えることが大切であり、それが議員の大きな役割のひとつと考えます。

第一に活力ある日高を取り戻す為には、なんといっても基幹産業の充実を図ること、そのために日高に合った効率の良い援助を促すべきと考えます。しかし、それぞれの産業おいて行政からただしてもらうのではなく、自由な競争の中で力をつける試みは決してなくしてはいけないと思います。また、いろいろな産業がより日高らしさを伸ばすべきだし、それが日高でしかできない特色ある産業となるよう努力すべきと考えます。

その日高らしさといえば軽種馬産業がまず考えられます。歴史の中で必然性を持ってこの地に生まれた産業を私たちは他に追随を許さない覚悟で発展させてゆかなければなりません。これまで共同化と合理化による経費の節約や販売力の強化が提案されていましたが、うまく進まず今日に至っております。これは、一般農業との違いで、販売する品物が画一ではなく価格の差が著しいところから来ているのではないでしょうか。しかし、近年流通形態が徐々に変化しだし、せり売りを前提として考えるならば、共同により、広い場所での育成や分業化に何ら問題が生じなくなっているのではないでしょうか。そのための中期育成施設を今以上に充実させることが、日高全体のレベルアップにつながると考えます。共同化あるいは分業化による無駄を省くことによって、今以上に生産費を抑えることができ、販売額が低くても経営が成り立つよう改革が必要と考えます。

また、道営競馬の取り組みですが、これまで酒井先生におかれましては馬産地を代表する数少ない議員として、並々ならぬ努力をしてこられたことに深く敬意を払いたいと思っています。他の地域の公営競馬に及ぼす影響を考えてみても、廃止だけは絶対に阻止しなければなりません。今改革の最中ではありますが、私の考える改革案は大きく分けて二つあります。ひとつは、ギャンブル性をもっと押し出すべきと考えます。東京都ではカジノ構想が出てくる時代です。ギャンブルは決して後ろめたい悪いことといったイメージを持つ時代ではなくたったと考えます。健全なレジャーのひとつとして、より高級感をだし、他に先駆けた新種の馬券の販売など(ピッグ6など・もちろん必要とあれば法改正)も検討するべきです。二つ目は馬を所有することがもっと身近なものになる為の戦略です。今以上に簡単にオーナー(馬主)になれるようにするべきです。しかも共有性が認められたことから、小額で真のオーナーとしていられることは大変な喜びがあるはずです。例えば一人当たり、初期投資に10万から20万で馬を買って、月々1~2万円で競走馬のオーナーになれるなら、もっと参加する人が増えるはずです。競馬がより身近に感じ、本来の意味のローカル競馬らしさを出すことができるはずです。

農業に関しては、たとえば平取のトマト・三石の和牛など、管内でもすでにブランド化されている作物があるように、日高にしかないブランドといえるものをさらに作り出すことが大切ではないかと思います。もちろん現在は安全な食物を提供しなければならないことは当然のこととして、安定して提供できる量と質が求められています。ひとつの町単位ではなく、日高全体で共有の考えがもてたらそれは強力な産地となりえるのではないでしょうか。

漁業に関しては、捕る漁業から育てる漁業への体質の改革が必要とされ、栽培漁業を推し進め、日高のブランドを作り出すことが急務です。そして、これまで原材料として出荷されていたものも、今以上に加工に力を入れ、付加価値をつけることはできないでしょうか。販売に関しても、昨今の流通改革で、ちょっとしたきっかけで全国に発信することも可能なのです。全道の漁民の半数以上が従事している昆布類、そして栽培漁業の優等生であるサケ漁を守り、発展させることは、もっとも大切なことと考えます。これからはWTOとの関係で難しい局面も想定せれますが、漁業者のみなさんの意見をしっかり伝えてまいります。

この日高において一次産業の発展が商工業の発展につながると考えています。一次産業で生産されたものに付加価値をつけるのも、販売を担うのも商工業のノウハウが必要であり、お互いが得意な部分を出し合うことも考えるべきです。最近は工業部門の農業への新たな試みも見られますが、このような守りではない柔軟な発想を持った人たちがどんどん出てくれることこそが、地域の力になるのではないでしょうか。そのような人への支援はどんどんしなければならないと思います。

林業を含め、私たちの祖先が築き上げてきた豊かな自然を守り、それを生かした地域づくりを進めるべきと考えます。現在の生活スタイルのまま放置しておけば自然は失われる一方です。はっきりと自然を守る意識を持ち、後世に伝える義務感を持つことが必要です。なぜなら自然は一度失われてしまえばそれを元通りにするのに大変な時間と労力が必要だからです。私は近い将来、人が移動することを情報の移動によって置き換えられる時代がやってくると考えています。インターネットなどメディアの発達により、今現在でも流通は大きく変わろうとしています。通信販売やさまざまな宅配サービスはその変化の始まりであって、日本全国どこに住んでいても変わらない便利さを受けられるようになるはずです。そんなときにはじめて、たくさんの自然の中で暮らす生活様式が求められるはずです。どこにいても仕事ができる。そんな業種が少しずつではありますが増えています。まさしく日高が都会人にとってあこがれの場所になりえるのです。そんなときのために今から自然を守り、人々がうらやむ地域づくりをするべきです。あまりにも現実離れした話と思われるかもしれません。例を挙げてみましょう。札幌に海産物をホームページで大々的に販売しているお店があります。小さな店舗でも日本全国どこでも同じ条件で注文が来て販売ができます。それを日高で置き換えることだってそんなに難しいことではないと思います。設計の注文を本州から受け、静内で仕事をしている人もいます。方法はメールとインターネットです。また別の友人の奥さんは子供服の古着の販売をホームページで展開し、徐々にではありますが注文が入るようになったと聞きました。これらはごく私の身近ですでに起きていることです。田舎だからこそ、情報だけは〈田舎〉にならないような、ブロードバンド化が早急に必要と私は考えています。

次にこの日高に必要と思うのは、学力レベルを上げることです。日本の中でも北海道はどちらかといえば学力レベルの低いところであって、その中でも日高は高いほうとはいえないようです。これにはさまざまな理由が考えられますが、大学への進学率の低さも挙げられましょう。それが経済的に厳しい環境のせいであるならば、奨学金制度の見直しも当然考える必要があります。おもいきったクラス編成による受験対策などもひとつの方法です。一時の平等の名の下の画一化された学校教育では、能力のある子供の芽を摘んでしまうことも考えられます。高校の改革は北海道レベルの段階でなければできません。将来の私たちの地域を守る若者にもっと高度な教育が今必要ではないでしょうか。

今日高に住んでいて、もっとも不便に感じていることは何でしょう。そのひとつに病院の問題はないでしょうか。あんなに待たされるほど患者さんがいっぱいなのにどうしてその経営はうまくいかないのでしょうか。今以上に地域の開業医と中規模な公立病院、そして都市部にある大型病院とのネットワークがうまく機能していれば、効率のよい医療が受けられるのではないかと考えるのです。それには私たち患者がなんでもすぐに大病院にかかるのではなく、いわゆる町医者として、自分の体をよく知ってくれているお医者さんを見つけることをしなければなりません。最近はインフォームドコンセントといって病院側が患者さんに十分納得してもらってから診療をするようになりつつあります。病院間のネットワークが出来上がっていれば、病気の重さに応じてスムーズな転院や無駄な検査の繰り返しもなく、患者にとって負担が少なくなるのではないでしょうか。また、最近の医療はいかに直すかよりも、病気にかからないことに重きを置いているとも言われています。予防の観点から、ミニドックなどの定期健診の受診を今以上に普及させなければなりません。

日高十勝横断道路の建設凍結が決定しましたが、日高自動車道との兼ね合いでそちらを優先するとのこと、それであるならば、それの予定以上に早い完結を求めたいと思います。しかし別な考え方として、現在の国道の郊外部分を複線化するという準高速交通体系を考えたとき、費用の軽減による早期の実現及び日高町からえりも町まで延長することができるのならば、それも選択肢の一つとして考えられると思うのです。

一方、平成15年の台風10号、及び十勝沖地震では、日高の動脈である国道235号、236号が幾度となく通行止めになりました。直接生活にかかわる「命の道路」がいとも簡単に寸断されるようでは、安心して暮らすこともできません。防災の観点からはぜひとも高規格道路が必要と考えます。

いま、スローフードが新たな考え方として見直されています。これはファーストフードに対する新しい言葉で、合理主義に走りすぎた反省から、もっと人間らしく食を楽しみ生活を楽しむといった考え方なのです。日高でもそれに似て、高齢社会の中で派手さはなくとも、時間がゆったりと流れ、豊かさを持った余裕のある暮らしが求められるのではないでしょうか。

道営競馬改革

健全なレジャーのひとつとしてより高級感をだし、おしゃれでファッショナブルな遊び場としての雰囲気作り。他に先駆けた種類の馬券やコンビニ馬券の販売。また、馬を所有することがもっと身近なものになる為に、馬主の資格と共有制度の緩和がローカル競馬らしさを出すことができる。

農産物のブランド化

管内でもすでにブランド化されている作物があるように、日高にしかないブランドといるものをさらに作り出すことが大切。現在は安全で、安定して提供できる質と量が求められています。ひとつの町単位ではなく、日高全体で共有の考えがもてたらそれは強力な産地となりえるはずです。

栽培漁業の推進

捕る漁業から育てる漁業への体質の改革が必要とされ、栽培漁業を推し進め、日高のブランドを作り出すことが急務です。今以上に加工に力を入れ、付加価値をつけることを考えるべきです。他業種との連携で販売や流通までもこの日高で行う。

異業種との連携

一次産業の発展が商工業の発展につながると考えています。一次産業で生産されたものに付加価値をつけるのも、販売を担うのも商工業のノウハウが必要であり、お互いが得意な部分を出し合うことも考えるべきです。最近は工業部門の農業への試みも見られますが、このような柔軟な発想を持った人たちがどんどん出てくれることこそが、地域の力になるのではないでしょうか。そのような人への支援をどんどんするべきと考えます。

豊かな自然が憧れに

インターネットなどのメディアの発達により情報や流通が大きく変わり、日本全国どこで暮らしてもあまり利便性が変わらず、遠隔地間でも仕事ができる時代が少しずつやってきています。その時、人々はたくさんの自然のかなで暮らすことを求めるはずです。林業を含め、私たちの祖先が築き上げてきた豊かな自然を守り、それを生かした地域づくりを進めるべきと考えます。

ブロードバンド化の推進

ホームページを活用すれば、小さな店舗でも日本全国同じ条件で注文が来て販売ができる時代です。設計の注文を本州から受け、日高で仕事をしている人もいます。方法は電子メールとインターネットです。田舎だからこそ、情報だけは田舎にならないような、ブロードバンド化が早急に必要と私は考えています。

教育改革

学力レベルを上げることです。大学への進学率を上げるために奨学金制度の見直しも必要です。おもいきったクラス編成による受験対策などもひとつの方法です。高校の改革は北海道レベルの段階でなければできません。将来の私たちの地域を守る若者に、もっと高度な教育が今必要ではないでしょうか。

医療ネットワークの整備

地域の開業医と中規模な公立病院、そして都市部にある大型病院とのネットワークがうまく機能していれば、効率のよい医療が受けられるのではないかと考えます。病院間のネットワークが出来上がっていれば、病気の重さに応じてスムーズな転院や無駄な検査の繰り返しもなく、患者にとって負担が少なくなるのではないでしょうか。また、最近の医療はいかに直すかよりも、病気にかからないことに重きを置いているとも言われています。予防の観点から、ミニドックなどの定期健診の受診を今以上に普及させなければなりません。

交通体系の早期整備

日高自動車道の建設促進ばかりではなく、郊外部分を複線化するという準高速交通体系を考えたとき、費用の軽減による早期の実現及び日高町からえりも町まで延長することができるのならば、それも選択肢の一つとして考えたい。