8日、神奈川県箱根町は岩手県の震災がれきの漁網を受け入れることを表明した。これは県の最終処分場に受入を計画している1,100トンのうちの100トンであり、放射性物質が1キロ当たり100ベクレル以下を条件としている。
 黒岩神奈川県知事は「深く感謝する。全面的に協力したい。これを機に、他の市町村に協力いただけるよう呼びかけていきたい」と述べ、10日には一般廃棄物処分場を持つ県内の11市と3事務組合に呼びかけることを明らかにした。今後箱根市は地元自治会などに説明を行う予定で、山口箱根町長は「風評被害の恐れがあるからといって、何もしなくて良いと言うことではない」と話しているという。ひとりの町長の”勇気”が大きな流れを作ることになるのかもしれない。

 一方、我が北海道は、震災後間もなく高橋はるみ知事は道内での受入を表明、苫小牧市や北斗市の申し入れの後押しを狙ったが実現には至らず、その後も受入の意思を表明してはいるが、道内では1kgたりとも実現に至っていない。独自の処分施設を持たない道としては自治体にお願いするしかないのだが、昨年度新たに「災害廃棄物担当課」を設けその意気込みに大いに期待したものの、25年度はその名前が消えてしまっている。これが何を意味するのか・・・・(道は避難住民の受け入れや被災地への職員派遣は行っているが)私は「北海道として何もしなくて良いのか?」との気持ちになる。今後議会議論を行う必要があるのかもしれない・・・・・