先日、改革が進まないと道議会に関する記事がありました。内容は、歴代議長の肖像画、海外調査、議会の公開などの扱いに関してですが、それを読んだ有権者の方から「なぜ議長の肖像画に高いお金を払う必要があるのか?なぜ自民党は廃止に反対したのか?」と、苦情が寄せられました。
 私は、結果として廃止、あるいは減額にできなかったことを謝罪しつつも、会派内での意見集約を行い、大多数が写真への代替措置などで大幅な費用削減を図るべきだとの意見でしたが、意見がまとまらず継続審議となったことを説明しました。新聞では、結果のみの報道であり、現場の雰囲気が全く伝わっていないことに憤りをおぼえます。
 また、海外調査に関しては、道民世論を引き合いに「廃止ありき」の主張に思えてなりません。私は、この世論調査の手法、設問にも問題があるように思えるのです。総額を掲示し、具体的な内容も紹介もせず、さもお手盛りの旅行のような表現をするのなら、多くの道民は”無駄”の判断をするはずです。調査の行程や内容をしっかりと検証してから、判断してほしいものだと思っています。あるTV番組では、その成果が見えなければだめだとのコメントを述べていましたが、議員の調査研究は具体的に”成果”となって表れるものばかりでしょうか。例えば政務調査費の書籍の購買や新聞購読。それが直接”成果”を実証できなければならないとするなら、それはかなり難しい作業となります。そうではなく、議員が様々な調査や研究、そして体験を通じて”実感”となり、議員活動へ反映されることではいけないのでしょうか。
 私は、一昨年に「インド・シンガポール・中国」への調査を実施しましたが、その後議会での質問や提言を行った他、物品の販売プロモーションなどのお手伝いを行いました。しかし、それが直接の売り上げ増に結びついたかどうかはまだ分かりません。本来の”成果”とはそれを求めているのでしょうか。
 議会の公開に関しては、インターネットでの動画配信が始まりました。しかし、本会議と予算特別委員会の一部であり、まだまだ十分とは言えません。今後さらに公開を進めたいと私も考えています。また、本会議での一問一答形式の導入は現在検討中ですが、傍聴者への配慮を優先するべきか、質問の効率を優先するべきかが議論の分かれるところかもしれません。国会の本会議でも一問一答ではありません。