ホッカイドウ競馬は、
日高・胆振地域の活性化に不可欠な事業として、
関連産業や観光産業も含めて、
地域経済・雇用に大きく寄与するとともに、
国内唯一の産地競馬として、
我が国の競馬全体を支える
競走馬の供給基地の役割も
果たしているところであり、
将来にわたって、
安定的に継続していくことが重要である。

こうした観点に立ち、道としては、
平成20年3月に策定した
「北海道競馬改革ビジョン」に即し、
様々な競馬改革に取り組んできたところであり、
この成果として、赤字体質からの転換が進み、
収支均衡が見通せる段階まできたところ。

また、これに加えて、
これまでの道からの強い働きかけなどにより、
地方競馬の「共同馬券発売システム」が
来年度から運用を開始するとともに、
相互発売に向けた日本中央競馬会との
協議が具体化するなど、
競馬事業の収益性の確保につながる
新たな展開も見られるところ。

私としては、ホッカイドウ競馬の役割とその重要性や、
地方競馬の発売環境の変化などを
総合的に勘案し、

ホッカイドウ競馬を存続することと決断したものである。

今後、長期的な視点から新たなビジョンを
年度内に策定し、
このビジョンのもとで、
更なる収支改善に努めるとともに、

引き続き産地をはじめ、
競馬関係者の皆さんとの連携協力を
一層密接にしながら、
道民の皆さんに愛される
競馬事業として
安定的な運営を図ってまいりたい。

北海道議会議員 藤沢澄雄