IMG_9634

6月19日札幌市内において、国土交通省、北海道、JR北海道による「JR日高線検討会議」が開かれました。

道の説明によると
・復旧をめざすことについては、意見の一致をみた
・道から一刻も早い復旧を求めたが、JRは全ての安全対策を講じない限り運行できないと応答
・次回以降、鉄道以外の補助制度など可能性について検討する
と報告を受けました。

そんな時に北海道新聞は、「公有民営」などの関連記事を掲載しているが、このタイミングではどうかと思う。まずは「復旧ありき」で議論するべきじゃないだろうか。これまでJRは「復旧」に関することしか言及していない。「廃止」や「赤字」のコメントは無いのだから、地元から先にそのような声を出す必要はないと思う。

これまでの経緯から・・・
*JRは「安全第一」を訴え「被災以外カ所も含めた総合的な安全対策」が復旧の前提というが、それならなぜ被災前は運行できていたのか?まさか、把握していなかったとは言わせない。
*道内の他の路線でも同様の危険があると言うが、運行は続けている。つじつまが合わない。
*復旧費用が捻出できないというのなら、仮に函館本線で同様の災害があった場合はどうするのか?
*副社長のコメントに「被災カ所を直して、後は知らないよ!では困る」というように、
①自ら費用を捻出する意識が無い
②(赤字路線だし、急いで再開する必要のないから)この際、抜本的な改修をしてしまいたい。
と考えているように思う。

一年の内に7ヶ月間しか復旧の工事ができないとし、30ヶ月の工期も4年を要すると言われている。列車運行と工事の併用の場合は夜間施行となるから費用が増大するとの説明があった。しかし、もともと工事のできないと言われていた期間(秋〜冬)は鉄道を運行させることはできるはずだし、費用がかさむことはないと思う。

一部には「不採算路線で普段利用もしないのに、今になって廃止を反対し訴えている」と受け取られることがとても残念だ。