1月21/22日、特別委員会の調査で、渡島・後志管内で調査を実施。所管となるHACを利用して、丘珠空港から僅か40分のフライトで函館に到着後、まずは北海道新幹線の道内最初となる木古内駅の建設現場を調査。新函館駅まで(仮称)は概ねお高架と線路の敷設が完了して、2年後と迫った開業に向けて順調に建設が進んでいると実感した。また、地元自治体との意見交換では、並行税来線対策とともに近隣地域との連携した誘客に大きな期待がかかっている。様々な工夫が必要だが、地域の一体感はおおい感じられた。
 つづいて新函館(仮称)駅舎と函館総合車両基地の建設現場を視察したが、直接函館入りしないことから、函館へのアクセスをいかにスムーズにして旅客への利便性を損なわないかを検討しているが、まだまだ工夫の余地ありと感じた。また、七飯町の車両基地は札幌延伸後にフル操業となるが、その時点で5百〜千人の従事者が予想され、地元への経済効果が期待されている。

 二日目はニセコ町のデマンドバスの実態調査から始まった。地域住民の足の確保はどの過疎地域では共通の課題であり、その取組にはたいへん興味があった。循環バスからの転換後徐々に利用者が増加、特に冬期間の利用と今後は観光客への利用も見込まれるとのこと。タクシー業者との調整が課題だが、今のところ影響は少ないとのこと。また、特区によるペンション業者の営業は解禁していない。24年10月からの営業であり、「予約が取りにくい・乗り合い率が低いなど」まだまだ課題も多く、今後の取組に注目していきたい。
 昼食を挟んで、次ぎに訪れた小樽では、小樽港の現状調査と地元後志総合開発期成会との意見交換会を実施した。近年増え続けるクルーズ船の寄港に期待が寄せられ、ふ頭整備の必要性や上海・ウラジオストクとの定期航路が好調とのことだが、片道の貨物偏在があり、空便を埋める工夫が必要とのことだった。期成会からは、新幹線札幌延伸の早期実現、北海道横断道路黒松内ー小樽線・札樽道路小樽ー余市間の早期完成、小樽ジャンクションフル規格化などの要望。公共事業の不落札問題(予算のアナウンス)、北海道観光分野への予算の重点化などの要望が寄せられた。

 交通体系の整備が高度医療や福祉の充実にも結びつき、命を守ることにつながる。広い北海道ではことのほかそのウェートが高く、私の住む日高も含めて地方の存続にもかかわる問題だと認識を更に強くした。また、ニセコ地区は近年海外からの観光客が増加傾向にあり(35万人強)、札幌に次ぐ多さだという。従来は冬に弱い観光であったが、スキーを中心とした誘客が成功し、近年は夏場の外国人観光客も更に増加しているとのこと。外国資本の投資も盛んであり、北海道の他地区への参考としたい。「ニセコだからできた」ではなく、他に無いものをいかに魅力にしていくかを地域を挙げて考えていきたい・・・・IMG-20140122-00191IMG-20140122-00187IMG-20140121-00180