学校は春休み中でも教職員には出勤日だ。昨年会計検査院の指摘で道教委は学校の勤務実態調査を行い多くの処分者を出した。そのしたのねも乾かないこの春休みに、ひとりの現場教員から通報が寄せられた。その内容は「1/3程度の職員が当たり前のように毎日遅刻していること。更に管理職はこの実態を黙認し何も改善指導を行っていない」ということだった。
道教委にそのことを伝えると、全道の公立高校を対象に学校長に報告を求める形での調査が行われ、このほどその報告がなされた。なんと年休や出張などを除き、対象となる約1万3千人、268校全てにおいて遅刻は"ゼロ"という結果を得た。
通報との違いをどう考えるか?情報提供者か校長か、どちらを信じるべきなのか?昨年の処分に際して、北海道新聞は「超過勤務が常態化する中での管理強化は現場の疲弊を招く」と批判的な論調を寄せていた(12/24記者の視点)ことを思い出す。道教委は超過勤務の解消には代休の取得を勧める一方で事務作業軽減策を講じているが十分とは言えないことも承知だが、それと勤務時間を遵守する事は別問題だと明確にしている。当然のことだと私も思うが、世間の一般常識が通らないのが教育現場なのだろうか…管理職が正直に実態を報告せずにいるとするなら大きな問題だ。