ひとり勝ちの地方新聞社はなんと上から目線で、言いたい放題なのかと感じた。ある日の北海道新聞は自民党総裁選挙に関して、「野党生活で何が代わったのかを問いたい」と述べているのだが、その主張の端々に「古い自民党にまた戻るのか」との強烈な嫌みがちりばめられている。 総裁選挙は自民党内部の話、有権者である党員による選挙なのだから、派閥の力学や実力者がどうか、選挙の顔がどうかなどは党内部の問題であって、その結果を待ってから「次期総選挙での一般有権者の判断はどうなるのか」との主張であるべきではないだろうか。その言い方が何とも上から目線だ。

 例えば、「かつての自民党政治にもどるのは願い下げだ・・・なぜ自民党が下野したのか思い起こし、改革の道筋を語ってほしい」と述べているが、自民党を否定し、民主党への政権交代を成し遂げ、結果として国難、混乱を招いた政権樹立の片棒を担いだのは、他ならぬマスコミだ。その責任を感じているとは思えない。

 最近は、非自公民である第3極(維新)へのキャンペーンともいえる偏向報道が見られる。言い放しのマスコミの無責任さにには呆れるしかない。

 さらに「釈然としないのは谷垣総裁の立候補断念だ。民主党党首2人を辞任に追い込み、参議院選でも勝利した」と言うが、それは我々自民党員が言うべきことであり、これまで3党合意や問責に賛成した谷垣自民党を非難してきた道新がよく言えるものだと思う。