教育関連誌に寄せられた校長からの寄稿文に「小1保護者プロブレム」の話題があった。学校生活に適応できない進入学生の「小1プロブレム」や「中1ギャップ」の話題はかねてから問題視されていたが、これは小1の児童をもつ”保護者”の問題です。
 内容を紹介すると、
・「この学校にはいじめがある。転校させたい。」調べてみると、「友達が休み時間に仲間に入れてくれない」と子どもがいったことに保護者が逆上。
・「子どもが鉄棒から滑り落ちた。なぜ鉄棒など危険なことをさせるのか。そんな学校には行かせられない」
・養護教員が「廊下ですべって腰を打ったので、痛ければ念のため医者に行ってください」と電話すると「医者に行くほどのけがなのに、なぜ救急車を呼ばないのか。何かあったらと思うと、怖くて医者に診せられない」
・「子どもが大切なので、外に遊びには行かせられません」
・すりむいただけでも「血だらけで帰って来た」
何のことはない「モンスターペアレント」の実態です。こんな事例は希なケースと思いたいものですが、昨今の保護者の考え方が大きく変化していることには変わらないようです。

 筆者は、いじめがあるかないか、給食は残してよいか悪いか、保護者会の参加は義務か自由か、など教育の世界では二者択一では答えられないものだと言っています。