ロシアでは3月4日の大統領選挙を控え、プーチン氏の圧勝が予測されているが、一方で反政府派の活動が活発になっているとの報道がある。昨年12月の下院選挙での不正疑惑に対する10万人規模のデモがあり、政府は神経をとがらせ、報道やネットに対して圧力を強めているとのことだ。しかし、大多数のロシア人は、ペレストロイカ以降の混乱や貧困の再来は求めていない。共産党にはそのイメージがつきまとうらしい。どこか日本の自民党不人気と似ているような気がする。
 有権者は、報道統制があっても、汚職が蔓延しても、格差が広がっても、「自分も豊かになれる」との希望が持てる政治を選択するのだろう。