東電は福島県沖の海水の放射線濃度を毎日発表しているが、 検査機器の限界を超える低さで「検出限界値以下(ND)」の日が続いていることに対して、より精度の高い手法に切り替えるべきだとの意見があるという。私は精度の高い検査自体は否定しないし、長期にわたる環境影響を調査するうえで必要との考えに異論を挟む気はない。 ところが、放射線は自然界でも存在している。ひょっとすると、この姿勢が「放射線はゼロでなければならない」との間違った認識を植え付けることにならないだろうかと思ってしまった。
 福島県以外の被災地からのがれき受け入れを巡っての反対論には、過敏とも思える放射線に対する恐怖心が垣間見られる。二重・三重の検査を行って安全性を確保したもののみを持ち込んで処理することになっているにもかかわらず、依然として受け入れに反対する意見があるのだ。それがだめと言うのなら「東北で暮らすことは危険」と断言していることにならないだろうか。復興を誓い汗を流している東北の皆様に、そんなことが言えるのだろうか。
 北海道でも、率先して震災のがれきを受け入れるべきだと私は思っている。今議会で大きく前進させたい。