10日、泊村町長選挙が行われ、無投票にて現職の牧野氏が再選を果たされました。心からお喜びを申し上げます。
新聞では原発への不安が広がる中で、原発のあり方が選挙の争点にならなかったことで、福島第1原発事故後の村民の意識がどう変わったかを示す機会が失われた、更に今後は原発関連交付金に過度に頼らない村政を目指すべきだと主張している。
そうだろうか。対立候補が出せなかったのは「原発の存続以外に村づくりの姿を示せなかった」というように、それに尽きるのではないかと私は考える。それほど過疎地域における地域振興は容易ではない。道内では市町村の8割にあたる143市町村が過疎地に指定されていて、さらに道内3,733の集落のうち167カ所が「限界集落」と判断されるといった現状からみても、泊村にとって原発に変わる地域の主幹産業創造は簡単ではない。そして道内の多くの市町村も同様の問題を抱えていることを前提に、今回の村長選を見てほしいと私は考える。