道は23日、北電プルサーマル計画でのいわゆる“やらせ”問題に関する、第三者検証委員会の調査結果を報告しました。
 以下、内容を要約する。
 「当時の原子力安全課長が北電担当者との打ち合わせで、反対派ばかりの意見が寄せられいる現状であり、『地元意見を尊重してほしい』といった視点から賛成意見もほしいとの発言を行ったものと認められる。また、計画的、組織的かつ周到に行われたものと認めるのは困難であるが、不適切な行為である。
 しかし、この発言が北電の行動や意見募集の結果に影響を及ぼしたと認めるには至らず、プルサーマルの有識者検討会議や知事、地元町村長の事前了解の可否の判断に影響を及ぼした事実は認められなかった。

 また、プルサーマルの有識者検討会議委員のヒアリングでも、意見の賛否の数や割合が結果に影響を及ぼしたことはないと述べられている。さらに意見募集等に寄せられた意見は民意を把握するためのサンプルとしては少なすぎると思料され、課長の発言が知事らの判断に影響を及ぼした事実はないと認められる。」
 
北海道議会議員 藤沢澄雄