予算特別委員会での質問終了。テーマは「原発に関する諸問題について」

道は泊原発の再稼働に関して、慎重な姿勢を示している。再稼働の条件として
1,福島原発の”地震による影響”に関して、納得できる説明が得られること
2,政府が停止を要請した浜岡原発と泊原発の違いについて、納得できる説明が得られること
3,ストレステストの結果で安全性が理解できること
などが明確となった。もちろんそれを受けて、近隣住民に理解を得るとともに有識者の意見も参考にするとのこと。

そこで、私は以前から疑問に思っていたことを質した。それは、
(全ての原発を即刻停止しないことを前提にするなら)
「”稼働中”の原発も、検査後の原発を”再稼働”することも、『リスク』は全く同じではないか。稼働中を認めているのだから、再稼働だって認めるべきではないか」
ということ。しかし、道はそのことに関して明確な回答ができなかった。理屈では理解していながら、道民に与える印象を気にしているようだった。答弁では
「稼働中の発電所はもとより定期検査中の発電所についても現行法令にのっとり安全性の確認が行われており、さらに・・・緊急安全対策等の実施に・・・従来以上に慎重に安全性の確認が行われているとしているところ。」
(ここで、同リスクだと言っているが、続いて)
「再稼働に関しては・・・住民の方々に十分な理解が得られているとは言い難い状況にあることから・・・ストレステストを実施したところであり・・・」と述べている。
私は、「『リスク』は同じだと言うことが十分に理解されていないから、それを明確にする必要がある、道がそれを説明しなければならないのではないか」とたたみかけたつもりだったが、後は、同じ答弁を繰り返すばかりだった。

 道による再稼働の判断には始めに言及した3条件をクリアする必要があるが、その前提となる各種検査結果がその判断の基礎となることは言うまでもない。ところが最近明るみに出た、国や電力事業者による”住民の意見を聴く場”での”やらせ”が大きな問題となっており、北電も隠蔽体質や社長が表に出てこないなどの”道民軽視の態度”により信用が完全に失墜しているといえる。
 私は理論上、そして技術的な再稼働への条件がクリアしたとしても、北電への信頼関係が生まれるまでは再稼働を認めるべきではないと意見を述べ、質問を終えた。

(追加)
独り言・・・
「再稼働できないほど、不安があるのなら、なぜ稼働中の原発を放っておくのだ。今すぐ停止するべきだとの意見に反論できるか」