北電泊原発3号機のプルサーマル計画に関するシンポジュームでの「やらせ」が問題となっている。内容は北電が社員にシンポジュームに参加し賛成意見を出すよう促したというもの。
 私は新たな原発建設は反対の立場をとり、プルサーマル計画は白紙状態でその安全性を一から検証し直すべきとの考えだが、今回の「やらせ」に関する報道を見て二つ疑問がわいてきた。
 ひとつは、「やらせ」を容認するわけにはいかないが、同じように反対派による組織的な動員は無いと言えるのだろうか。今回の泊3号機営業運転再開(移行)において、各道議会議員宛に100通を越える同じ内容の反対要請メールが届けられたことからも、反対派の組織的な行動は明らかである。しかし私は、それはそれで健全な意思表示の行動のひとつだと思っている。一方私の回りでは容認派が多く、彼らはわざわざメールなどで意見を言ってこないと思われる。つまり、シンポジュームでのアンケートで容認の意見が多かったかどうかを問題視することがどうかと考える。
 二点目に、有識者検討会は当時のアンケート結果を踏まえて計画容認の最終報告書をまとめた(新聞から)とあるが、自由参加、しかも一回に4〜500人参加、回収率6割にも満たない(新聞より)アンケートが、どれほどの影響を与えたのだろうと考える。
 いずれにしても、これら点は道議会でも質問をしてみたいと考えている。

北海道議会議員 藤沢澄雄