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日高町による提案で始まった、福島県南相馬市の原発事故被災馬たちの受け入れの第一陣9頭が、9日日高町の牧場に入厩しました。

被災者や被災馬のために何ができるかを求めて、私は4月下旬に現地を訪れその現状をつぶさに観察してきました。引退馬協会が全国に募金を呼び掛けた他、世界の競馬関係者からノベルティーキャップの提供を受け、その売上を被災者に寄付するという「HatsOff」計画は、米国ケンタッキー州で牧場を経営する日本人の企画でした。早速ホッカイドウ競馬の他、JRAや南関東各競馬場で数百個の帽子が販売され、義援金へと姿を変えたのです。

さらにアラブ首長国連邦に母体を置くダーレジャパン社が、日高町が南相馬市に提案した被災馬受け入れの費用のかなりの部分をご負担してくれることになり、この日の9頭の受け入れとなったのです。今後50頭あまりの馬が日高町へ疎開する予定で、全国、世界の競馬ファンや関係者の善意が形となり、人の温かさに心から感謝をしたいと思います。

(4月の調査で再会した生産馬がまさかの避難対象となり、この日の9頭に含まれるという偶然も重なり、数奇な運命を感じずにはいられません)